ナミビア第3の都市スワコプムントは、数多くの絶景に包まれた街だ。
スワコプムントは世界自然遺産《ナミブ砂漠》の玄関口。今にも街が砂に飲まれそうな錯覚に陥る。
この街を過ぎると、平衡感覚すら狂ってしまいそうな世界最古の砂丘群が延々と連なる。
ナミブ砂漠には多数の生物が生息していることから《生きた砂漠》とも呼ばれる。
砂丘での四輪バギーやサンドボードも、世界中からの観光客に人気のアクティビティだ。
スワコプムントは大西洋に面するリゾート地としても人気であり、
大砂丘が大西洋に落ち込むダイナミックな景観もほど近くでみられる。
街の郊外にはピンク色に染まる塩田が広がり、
フラミンゴの群れがさらに鮮やかにこの地を彩る。
豊かな海ではオットセイがコロニーを形成し、
人懐こい野生のオットセイと遊ぶこともできる。
カキの名産地としても知られ、新鮮なシーフードを堪能できる。
郊外の《ムーンバレー》には地球とは思えないほど荒涼とした景色が広がり、
2000年以上生き続ける植物《ウェルウェッチア》が群生する。
近郊の《スピッツコッペ》は奇岩地帯として知られ、ブッシュマンの壁画も点在している。
街の中心部は白人の姿が多いが、郊外では眩い衣装を身に纏ったヘレロ族の姿も見られる。
その美しさに惚れ込んだアンジェリーナ・ジョリーは、初めての出産の地としてこの場所を選んだ。
たった一か所でこれほど多くの絶景を堪能できる場所は、世界でもそう多くないだろう。
砂漠の国ナミビアは、絶景に満ち溢れた国なのである。