ハイエナやヒヒ、蛇などを飼い慣らし、パフォーマンスをすることで生活をする人々がいる。

彼らは動物を操る特別な力を持っているとされ、“絶対に噛まれない呪い品”を身に付けてハイエナと一緒に生活している。
この呪術のためか、人に懐かないとされるハイエナも彼らの前では犬のように大人しい。

動物に対する愛着は相当なもの。
自分達が肉を食べれなくともハイエナには骨付きの大きな肉を与え、暑ければ動物に水をかける。
ストレスがかからないようハイエナの散歩をし、ヒヒと遊ぶ。
動物達も彼らと居ると常に安心し、喜び、リラックスしているように見える。

彼らのパフォーマンスは強烈だ。
太鼓のリズムに合わせ、人が踊るとチャクマヒヒも一緒に踊りだす。
日本の猿回しに似ているがヒヒはあくまでマイペース、時おり周りの人々に飛びかかる。
後半はハイエナとのダンスとなり、芸人がハイエナを担いでクルクルと廻り踊る。

人も動物も一体化した芸にナイジェリア人は大いに喜び盛上がる。
彼らは通常ナイジェリアの街を廻ってパフォーマンスしているが、お呼びがかかれば何処へでも出張する。
しかも彼らのハイエナやヒヒを買うこともできる。まさに何でもありの世界だ。

※ハイエナ大道芸人は連絡先を持たず、決まったスケジュールもなく国中を回っているために連絡がとれない場合があります。