地殻活動が激しいアフリカ大地溝帯の周辺では、多くの温泉が湧き出している。
日本同様、古くからアフリカの人々は温泉を治療や癒しの場として利用してきた。
【エチオピアの湯】
温泉が好きが多いエチオピアでは、以下のように様々な種類の温泉が存在し活用されている。
信仰心が深いエチオピアでは、温泉水が聖水として崇められることもある。
家畜も一緒に温泉浴
温泉リゾート
穴を掘って入浴する湖沿いの温泉
うたせ湯
天然うたせ湯
飲泉
森の中の野天風呂
【南アフリカの湯】
南アフリカには約80の温泉があり、そのうち約30の温泉がリゾートとなっている。
温泉リゾートのほとんどは100年から200年前ほど前に、医療目的で建設された。
黒人や白人、混血やアジア人など様々な人種の人達が一緒に風呂に入っている姿は、いかにも南アフリカらしい。

南アを代表する温泉と言えば、カジノを併設した豪華絢爛な温泉リゾート《カレドン》。

1600年代にオランダ人入植者によって開拓されたが、先住民コイコイ人は少なくともその1000年前からカレドン温泉の知識を持っていたという。
茶色い鉄泉であり、表面に張ったオイルの膜が温泉のミネラル含有量の高さを表している。

秘境にある《リライ温泉》はズールーのシャカ王も入ったとされる歴史ある湯であり、今でもズールーの人々によって守られている。

泥風呂で知られる《タンガミ温泉》は子供たちに人気。

【ケニアの湯】
ケニア代表の湯は、やはり《マガディ温泉》。

フラミンゴの群れを見ながらの天然温泉は、ナイロビ在住日本人の楽しみでもある。

湯船で地元のマサイと混浴になることも。

温泉に浸かると、すぐ目の前には地平線が。
お湯はヌルヌルした無色透明、風呂上りには温泉成分で体が白くなる。

ボゴリア湖にも温泉が湧いている。
100℃以上の熱湯で入浴は不可能だが、温泉卵を作ることはできる。

天然うたせ湯が流れるヘルズゲートでは、泥パックも人気である。

この他に、ウガンダ・ザンビア・タンザニアなど様々な国にも温泉が存在し、活用されている。
温泉とアフリカ人との関わりは、思いのほか深い。