シエラレオネでファミマ国旗を見たのをきっかけに、なんとなく国旗に興味が湧きました。
そこでアフリカの国旗を調べてみたら、意外な発見がありました。
▶南アフリカ
旧国旗 現行国旗
旧オランダ旗の中に3つの旗がある旧南アフリカ国旗は、白人政権時代のもの。
【アパルトヘイトの国旗】として、あまり良いイメージはありません。
今の国旗は虹のように人種が融合することを意味し【レインボーフラッグ】とも呼ばれますが、LGBTの”虹の旗”と混同するのでこの呼び方は定着していません。
▶エチオピア
旧国旗 現行国旗
ラスタ発祥の地エチオピアは、堂々としたラスタカラー!
旧国旗は帝国時代のもので、ハイレ・セラシェなど歴代皇帝の象徴【ユダヤの獅子】が国章です。
今の国旗の国章は、エチオピア皇族の先祖とされるソロモン王紋章が起源の五芒星。
どちらもカッコいいですね。
▶ウガンダ
旧国旗 現行国旗
昔も今も、可愛らしいホオジロカンムリヅルが描かれています。
歴代諸王朝がこの鳥を一度もシンボルにせず、その中立性を買われたとのこと。
ユニオンジャック推しの旧国旗は、イギリス領ウガンダ政府の旗。

カンムリヅルは現行国旗よりも以前のほうがリアルでした。
▶ナイジェリア
旧国旗 現行国旗
旧国旗は今のベニン・シティ周辺にあったベニン王国のもの。
残虐なデザインの起源や用途は謎だそうですが、こんな人達とは闘いたくない!って思わされます。
オリジナルのベニン王国旗(左下)は、英国の国立海洋博物館に展示されているそう。
いっぽう、ナイジェリアの現行国旗はシンプルな緑と白の二色。
なぜかジンバブエにあった白人政権のローデシア国旗(右下)に似ています。

▶ベナン
旧国旗 現行国旗
ゆるーいゾウの旧国旗は、ベナン南部にあったダホメ王国の国旗。
こんなに和む国旗を出されたら、ダホメの人は心優しいのかと思ってしまいますが、
実は奴隷狩りで稼いだお金で武器を揃え、300年も栄えた専制軍事国家だったそう。
現行の国旗は、フランスから独立後のダホメ共和国旗を継承しています。
国旗の起源は戦場での所属を表す軍旗だそうで、その国の価値観や個性が表現されています。
特にアフリカの昔の国旗は、個性的なものが多かったようです。