西アフリカには今なお呪術が色濃く残り、数多くの呪術師が存在する。
人々は病気はウィルスではなく呪いが原因と考え、体調が悪くなるとお祓いに行く。
人を呪い殺めることを目的とする黒魔術、治療や癒しを目的とする白魔術に大きく分かれる。

呪術師は皆祖先の霊と交信して特別な力を授かるが、祖先との更新方法は呪術師により大きく異なる。
下写真は、人形を使って霊と交信する女性。

人々は祭壇に祈りを捧げる。
生贄にされた動物の血や破片が付着した祭壇は、異様な姿である。

ハンター達は、狩りに行く前にも祈祷を行う。
これにより動物の取れ高が良くなるという。

死んだ動物にも力が宿ると考えられており、呪術師市場には犬・猫・ヒョウ・ハイエナなどあらゆる種類の動物の亡骸が並ぶ。

ライオンやゾウなど、明らかにワシントン条約に違反するものも少なくない。

アフリカでは呪術は国家資格であり、呪術師になるためには国からのライセンスが必要である。
西洋医学からしても呪術は優れた精神療法であるというが、《何でも治せる》という呪術師の驕りはHIVやエボラが蔓延する要因ともなってしまった。
